家づくりにおいて「おしゃれな家にしたい」と思うのは当然のこと。
でも、SNSを見ていて「どれも同じに見える」「個性がない」と感じていませんか?
誰もが一度は、他と差のつく自分らしい家に憧れるものです。
今回は、世界最大級のインテリア見本市「ミラノサローネ」で発表された、2026年以降に日本でも流行ると予想される最新住宅トレンドをいち早くご紹介します。
ミラノサローネで発信されたトレンドは数年かけて日本に浸透していく傾向があるため、今知っておくことで確実に“先取り”が可能です。
SNSでの差別化を図りたい方、唯一無二の家を作りたい方、トレンドを先取りしたい方に向けて、実例に基づいたリアルな情報をお届けします。
インテリアにこだわりたいけれど、どこから始めればいいのかわからない方にもおすすめです。
トレンド1:グレー×ベージュのベースカラー

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい
現在も日本で主流のグレーやベージュですが、実は数年前のミラノサローネで発表されたもの。
海外では依然としてこの2色がベースカラーの主流です。
- 壁や床材にも多用されているため、空間に落ち着きをもたらす
- 黄色味の強い木材(ナチュラル系)はあまり見られないのが印象的
- ウォールナットなどの濃色はアクセント的に使用され、上品な印象を演出
- 色の主張が強くないため、他のトレンドカラーとの相性も抜群
トレンド2:深い緑がアクセントに

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深みのある緑、特にロレックスやスターバックスのような色味が注目されています。
自然を感じさせる色味が、心地よさと高級感を両立。
- キッチン、ソファ、ファブリックなどあらゆるアイテムに使用可能
- エメラルドグリーン系も人気があり、落ち着いた華やかさを演出
- 黄緑や明るい緑はNGトレンド、シックで深みのある色を選びたい
- モダンな空間にグリーンが入ることで癒しの要素が加わる
トレンド3:素材で選ぶオレンジ

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エルメスのような鮮やかなオレンジも注目カラー。
ただし使う素材に注意が必要です。素材の質感と色の印象が密接に関係しています。
- レザー系素材での使用が主流。質感と高級感のバランスが大切
- 緑との併用は避けるのがベター。お互いの魅力を打ち消してしまう可能性あり
- ファブリック系なら緑、レザーならオレンジが基本の使い分け
- 差し色として使うことで、インテリアに程よい刺激を加えられる
トレンド4:ワンポイントの黄色と朱色

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差し色として使われる黄色と朱色にも注目。
インテリアに明るさと表情を与える役割を果たします。
- テレビボードやサイドボードなどの一部に使用するのがトレンド
- 明るすぎる黄色(例:松本清のロゴ)はNG。落ち着いたトーンが鍵
- 朱色は和テイストにもなじみ、上品な印象に仕上がる
- 全体を引き締める役割としても優秀なカラーアクセント
トレンド5:海外で再注目される日本テイスト

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日本らしいデザインが再評価されていますが、ややクセありです。
欧州では懐かしさや温もりのある配色が評価されています。
- お椀やお盆のような地味で渋い配色が主流になりつつある
- 「和モダン」よりも、むしろ“ザ・和”という感覚に近い
- 日本人にはやや好みが分かれるが、逆に個性は抜群に出せる
- 海外から見た“日本らしさ”をうまく取り入れると新鮮な印象に
トレンド6:ラッカー塗装が復活

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ツルツル・テカテカのラッカー塗装が復権。
敬遠されがちだった質感が、今また注目されています。
- ピアノのような光沢仕上げでラグジュアリーな印象を演出
- アルミ素材と組み合わせてリレーションを意識した統一感が重要
- 統一感が重要。プロのインテリアコーディネーターが使う技ありテクニック
- 取り入れる際は空間全体とのバランスを見ながら慎重に選びたい
トレンド7:ク字型ソファーの配置

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直線的なソファ配置から一歩進んで、角度をつけた配置がトレンドに。
空間にリズムを加えるテクニックです。
- ソファーとソファーの間に台座(サイドテーブル)を挟んで利便性もUP
- 動きのある配置で非日常感を演出できるのが魅力
- 台座にラッカー塗装を使うとトレンド感がさらに高まる
- ゆったりとした空間に最適で、ホテルライクな演出が可能
トレンド8:ブークレ生地の採用

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羊のようなもこもこした素材で、見た目も触り心地も温かみのあるファブリック。
デザイン性と心地よさを両立します。
- ソファやチェアなどで大人気。北欧ブランドでも多く採用
- 北欧・モダン両方にマッチ。リレーション効果もあり統一感が出る
- 汚れには注意が必要だが、インテリアの雰囲気作りには最適
- 季節問わず使える柔らかな印象で、空間の主役になる素材
トレンド9:キッチンは緑×ピンク

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意外な組み合わせですが、これが非常にスタイリッシュ。
大胆な色使いが新鮮です。
- 緑の天板+ピンクの下台など、コントラストが美しい
- 高級感と遊び心を両立し、来客にも印象的な空間に
- 来年のサローネではキッチン展示が本格化予定で、注目度がさらに高まる
- 今から取り入れると確実に“先取り”インテリアに
トレンド10:キッチンとカップボードの色味をあえて変える

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従来の“揃える”常識からの脱却。
自由な発想が評価されています。
- 完全に別色でも違和感なし。個性を演出できるチャンス
- 明確な法則はなく、センスで自由に構成可能。感性重視のスタイル
- 「揃える」が正解だった時代から「遊ぶ」時代へ
- 配色に自信がなければプロに相談するのもおすすめ
トレンド11:リブ×隠し扉でモダンの極みへ

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壁と同化した“隠し扉”が新しいトレンド。
無駄を省き、洗練された空間を演出。
- 扉の存在感を消して空間に統一感をもたらす設計技法
- リブ加工(凹凸仕上げ)が大活躍し、視覚的なリズムを作る
- コスト高めだが、圧倒的な満足度と特別感が得られる
- モダンデザインの究極形として、建築家からも高評価
おわりに
これまでご紹介した11のインテリアトレンドは、すべて2026年以降に日本でも注目されるであろう内容です。
ただし、トレンドはあくまで選択肢の1つ。
あなたのライフスタイルや好みに合わせて「取り入れたいもの」だけをピックアップするのが、理想の家づくりへの第一歩です。
好みや機能性、暮らし方に合わせたセレクトこそが、唯一無二の住まいをつくります。
ぜひ、この記事を参考に“あなただけの家”をデザインしてみてください。
毎日の暮らしがもっと好きになる、そんな家づくりのヒントになれば幸いです。