【施主が選んだ】予算があれば建てたいハウスメーカーベスト10!あなたの理想の家は?

【施主が選んだ】予算があれば建てたいハウスメーカーベスト10!あなたの理想の家は?

夢のマイホームを建てる際、ハウスメーカーや工務店選びは非常に重要です。

しかし、間取り、性能、デザイン、アフターサービスなど、すべての要素で理想を追求しようとすると、費用は天井知らずに上がってしまいがちです。

予算という現実的な制約がある中で、「本当はあの会社で建てたかったけれど、現実的には無理…」と、諦めてしまう施主も少なくありません。

そこで今回は、実際に家を建てた方、もしくは真剣に検討した経験のある施主242人を対象にアンケートを実施しました。

調査したのは、「予算さえ許せば、このメーカーで建てたかった」という憧れのハウスメーカーです。

つまり、このランキングはコストパフォーマンスを重視した現実的な選択ではなく、性能、デザイン、ブランド力など、総合的な視点から施主が本音で選んだハウスメーカーがランクインしています。

このランキングを通じて、皆さんが本当に建てたかった家や理想の暮らしについて改めて考えるきっかけになれば幸いです。

「私だったらこの会社で建てたい!」といったご意見があれば、ぜひコメント欄で教えてください。

憧れのハウスメーカーランキング発表!

それでは、施主が選んだ憧れのハウスメーカー、ベスト10を見ていきましょう。

第10位:積水ハイム

積水ハイム

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

「あったかハイム」のCMで知られる積水ハイムは、積水化学工業の住宅部門として1970年にスタートしました。

最大の特徴は、工場内で家づくりの大半を終えるプレハブユニット住宅のパイオニアである点です。

これにより、現場での施工期間を大幅に短縮でき、平均で約60日程度での完成を可能にしています。

工場での一貫生産は天候や現場の影響を受けにくく、品質の安定性も高く評価されています。

鉄骨造と木造の両方の商品ラインナップを持ち、独自の空調システム「快適エアリー」は、部屋ごとの温度差を小さくするだけでなく、除湿も可能にするなど、快適な室内環境を提供します。

施主からは「しっかり暮らしを考えた機能的な家を作れそうなイメージ」「親身に寄り添ってくれた住宅展示場での印象が良かった」といった声が聞かれました。

また、詳細な間取り診断に参加した方からは、「営業との相性と熱意が良かった」「断熱・気密性に優れており工法が安心」「工場生産で品質が優れている」という理由で選ばれていました。

間取り提案に関しては自由度に制限がある場合もありますが、引き渡し後の施主の満足度は非常に高く、快適に暮らしている方が多いのが特徴です。

性能や施工精度はハウスメーカーの中でもトップクラスであるため、納得のいく間取りが実現できれば、後悔のない選択となるでしょう。

第9位:住友不動産

住友不動産

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

400年以上の歴史を持つ住友グループの一員である住友不動産は、ビル、マンション、リフォーム、商業施設など、幅広い不動産事業を展開する中で注文住宅部門を担っています。

かつては独立した会社でしたが、2002年に親会社に吸収された経緯があります。

主力は2×4(ツーバイフォー)工法ですが、在来工法にも対応可能です。

特に2×6(ツーバイシックス)工法は、一般的な在来工法に比べて壁厚が140mmと厚く、断熱材を多く入れることができるため、高い断熱性能を実現します。

施主からは、年型住宅「J・アーバンシリーズ」に代表される都会的でモダンな外観デザインに魅力を感じる声が多く寄せられました。

「他に良い大手ハウスメーカーを知らない」「担当者の提案力に魅力を感じた」「建て替えることがあればまた是非お願いしたい」といった、リピートを希望する声が聞かれるのは、ハウスメーカーにとって非常に嬉しい感想と言えるでしょう。

間取り診断に参加した方からは、「断熱性や耐震性、提案が他社よりも良かった」「担当が建築士でセンスが良く、物づくりのこだわりに共感した」「品質、ブランド、デザインのバランスが良い」といった理由が挙げられました。

住友不動産は、間取りやデザインの提案力が非常に高く、特に外観デザインへの強いこだわりが感じられるため、「せっかく注文住宅を建てるならかっこいい家に住みたい」という施主の要望に応えてくれるでしょう。

第8位:パナソニックホームズ

パナソニックホームズ

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

その名の通り、パナソニックグループのハウスメーカーであるパナソニックホームズは、1963年に「ナショナル住宅産業」として設立され、当初から工業化住宅の先駆けとして、耐久性や省エネ性を重視した住まいを提供してきました。

2018年には現在のパナソニックホームズ株式会社に社名を変更し、ブランドを刷新しています。

大きな特徴は、独自の「パワーテック構造」により、地震に強く長寿命を実現している点です。

また、外壁には「キラテックタイル」を標準採用。

光触媒の力で、太陽の光と雨によって汚れを分解・洗浄するため、塗り替えの手間が少なく、長く美しい外観を保てます。

引き渡し後のアンケートでは、キラテックタイルの満足度が99%と、その効果の高さが実証されています。

パナソニックグループであるため、使用する設備は基本的にパナソニック製で、エコナビを搭載した換気システム「HEPA+」など、同社らしい機能が充実しています。

間取りの自由度が低いイメージのある鉄骨住宅ながら、15cm刻みで設計が可能であり、大空間や大開口を実現できるのも魅力です。

施主からは「屋根を瓦に、外壁をタイルにしたいため」「災害対策や設備が充実しているから」といった理由が挙げられる一方、「予算が足りないためか希望の間取りにできなかった」という声もありました。

間取り診断に参加した方からは、「デザインよりも性能や技術が売りだから」「実家も建てたので割引ができた」「性能の良さと友人の紹介があった」といった理由が聞かれました。

鉄骨系のハウスメーカーの中でも柔軟性が高い印象で、細かいプランの調整にも対応できますが、吹き抜けの位置など、厳密なルールがある部分もあります。

第7位:大和ハウス

大和ハウス

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

大和ハウスは、大和ハウス工業の住宅販売部門で、1955年に設立されました。

設立当初は「パイプハウス」と呼ばれる、王冠構造の仮設住宅を供給し、1959年の伊勢湾台風の際には大量の仮設住宅を供給した実績があります。

1963年には、日本初のプレハブ住宅である「ミゼットハウス」を発表。

軽量鉄骨構造で耐久性に優れ、手頃な価格であったことから、庶民の夢を叶える住まいとして大きな注目を集めました。

プレハブ住宅の歴史は、積水ハウスよりも長いという意外な一面も持ちます。

現在は、独自の耐震技術や高い断熱性など、住宅スペックが非常に優れています。

間取りの柔軟性も特徴で、22.7cm刻みでの変更が可能である点は、施主にとって非常にありがたいポイントです。

また、標準の天井高が2.7mであったり、開口幅が7m以上取れたりするなど、開放的な空間設計も魅力です。

施主からは「標準仕様が多い、性能やデザインが良い」「デザインがかっこよくて好み、カタログで見た豪邸を建てたい」といった、デザインと性能への高評価が目立ちました。

間取り診断に参加した方からは、「親族が大和ハウスで建てたので信頼できた」「営業との相性が良かった」といった声が聞かれました。

大和ハウス出身の設計者には有能な人材が多く、コミュニケーション能力が高い方が多い印象です。

これは、営業力の強い会社であるため、設計者にも施主と深く対話できる能力が求められているのかもしれません。

第6位:三井ホーム

三井ホーム

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

三井ホームは、1974年に三井不動産の住宅事業を継承して設立されたハウスメーカーで、日本でいち早く2×4(ツーバイフォー)工法を採用したリーディングカンパニーです。

2×4工法は、北米で広く採用されている木造建築技術で、耐震性、断熱性、気密性に優れ、施工の効率化と品質の均一化が図れるのが特徴です。

1978年には、日本の洋風住宅の先駆けとなる「ウィンザー」を発表。

クラシックな洋風デザインは「古びないのが良い」と高く評価されています。

現在は、住友不動産と同様に2×6(ツーバイシックス)工法を採用することで、断熱性能も大幅に向上させています。

数あるハウスメーカーの中でも坪単価が最も高いと言われることがあり、顧客には富裕層が多いイメージです。

外部の建築士やインテリアコーディネーターに提案してもらえる点も、デザインにこだわりたい施主にとって魅力です。

施主からは「贅沢な外観が好き、外観・インテリアが良い」「提案力が高そうなイメージ」「高気密高断熱に優れているため自由度が高くデザイン性の高い家を作ってくれる」といった声が聞かれました。

また、実際に建てた経験のある方からは「1軒目が三井ホームで満足しているため、間取り・デザイン・アフターフォローが良く安心して過ごせている」と、高い満足度がうかがえました。

間取り診断に参加した方からは、「実家が三井ホームで建てており繋がりがあった」「営業も知識豊富で信頼できる印象」「大手としての安心感、性能・デザインの総合的なバランスが良い」「二世帯住宅の制限の中で他の会社よりも優れた提案をしてくれた」といった理由で選ばれていました。

三井ホームは、間取りの自由度と提案力が非常に高く、間取り提案ランキングでも堂々1位に輝いています。

ブランド力もあり、開業医など専門職からの人気が高い傾向にあります。

惜しくも圏外だった憧れのハウスメーカー(休憩)

惜しくもベスト10入りは逃したものの、施主からの支持を集めたハウスメーカーもご紹介します。

  • ミサワホーム: 「現在の姉妹がミサワホームであり、さらにこだわったものを作りたいから」といった、根強いファンからの声が寄せられました。カタログ請求後の丁寧な営業対応も好印象でした。
  • トヨタホーム: 「おしゃれでメーカーの質も良かった」「対応年数が良さそう」といった、デザイン性と長期的な安心感を評価する声がありました。
  • ウェルネストホーム: YouTubeチャンネルを初期から視聴している層からは、「創業時からドイツをはじめとした欧州の技術を日本の風土に合うように事業展開している有名企業が垣間見える」と、その技術力と企業姿勢に共感する声が聞かれました。

これら3社も、それぞれに特徴があり、良い家づくりをされている会社と言えます。

憧れのハウスメーカーランキング、トップ5へ!

 

第5位:ヘーベルハウス

ヘーベルハウス

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

ヘーベルハウスは、旭化成ホームズが1972年に発売を開始した鉄骨系プレハブ住宅のブランドです。

その歴史は、1960年代に旭化成がドイツのヘーベル社と提携し、軽量気泡コンクリート(ALC)「ヘーベル」の国産化に成功したことに始まります。

この「ヘーベル」材は、外壁、床、屋根と建物全体に使われるのが特徴です。

1988年には「ロングライフ住宅」の実現を宣言し、業界に先駆けて50年点検システム(現在は60年無料点検)を導入しました。

これにより、引き渡し後のメンテナンスをプログラム化し、長期にわたって品質を維持する仕組みを確立。

今では30年、60年といった長期保証は他のハウスメーカーでも採用されていますが、ヘーベルハウスはその先駆けと言えます。

2015年9月の豪雨で鬼怒川が氾濫した際に、多くの家屋が流される中でヘーベルハウスだけが残ったというエピソードは、その堅牢性を象徴する出来事として強く印象付けられています。

施主からは「災害にも強い鉄骨の丈夫さ、経年劣化のメンテナンスも少なくて済みそう」「重量鉄骨の家が建てられる、地震に強い」「耐震性能、長寿命」といった、性能や災害への強さを評価する声が多数聞かれました。

また、二世帯住宅に力を入れている点や、「自分の住宅会社を選ぶ基準を満たすか別として外観がかっこいい」「大手ハウスメーカーの中で個性が際立っていて好みに合う」といったデザイン面への魅力、さらには「高感度が高いイメージがある」と、営業スタイルへの評価も見られました。

「見学した家で一番心地よい生活空間を感じた」という声がある一方で、「その分値段が高い」「高すぎて断念した」といった、価格への言及も目立ちました。

間取り診断に参加した方からは、「業界トップの保証制度と基本的に30年間修繕費用がかからない点」「鬼怒川の氾濫の際に残ったヘーベルの家も印象的で、両親がヘーベルで建てていたため実績に安心感」「女性の営業担当者との相性が良かった」「ヘーベルの外壁に愛着が持てる」といった理由が挙げられました。

第4位:スウェーデンハウス

スウェーデンハウス

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

スウェーデンハウスは、その名の通りスウェーデンの輸入住宅を専門に扱うハウスメーカーで、1984年に創業しました。

北欧の住宅思想と日本の気候・暮らしに合った住まいを融合させているのが特徴です。

母体は木材商社である東目株式会社で、1970年代に北海道での大規模住宅開発をきっかけに、スウェーデン住宅技術を本格的に導入。それがスウェーデンハウス誕生の契機となりました。

創業当初より「一つのグレードの住まいをずっとトップレベルの性能でお届けする」という企業姿勢を一貫しており、商品ごとの性能差を設けていません。

今では当たり前となった高気密・高断熱住宅の先駆けと言える会社です。

標準装備の三層ガラス木製窓は、高い断熱性能を持つだけでなく、デザイン的にも非常に美しく、スウェーデンハウスの大きな魅力となっています。

施主からは「家を建てる時に最後まで悩んだメーカーだから」「家を建て替えるならスウェーデンハウスでインテリアにこだわって建てたい」「もう一度スウェーデンハウスで建てても良い」と、実際に検討した方やリピートを希望する方からの熱い声が聞かれました。

「気密・断熱など住宅性能が良い、高気密高断熱が魅力、断熱性とデザイン性」といったスペックへの評価に加え、「自然な感じと見た目が好み、私のスタイルにマッチする、可愛い、ナチュラルな外観が好き、北欧デザインが可愛い」といった、デザインへの高い支持が際立ちました。

また、「建物の再販価値が高い」という声もあり、クラシックなデザインで古びない点が魅力に繋がっているようです。

間取り診断に参加した方からは、「モデルルームがエアコン2台を朝1時間稼働するだけで温かいのに感動した」「北欧の内装や照明がとにかくおしゃれでワクワクするものだった」といった理由で選ばれていました。

スウェーデンハウスは、性能の高さもさることながら、一目でそれとわかる特徴的なデザインと、時代に左右されない普遍的な魅力が最大の強みと言えるでしょう。

第3位:一条工務店

一条工務店

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

一条工務店は、1978年に静岡県浜松市で創業されたハウスメーカーです。

企業理念として「家は性能」を掲げ、住宅性能の追求に徹底的にこだわっています。

創業当初から木造在来工法をベースに、2×6工法を採用し、高い断熱性・気密性の住宅を提供してきました。

地域柄もあり、地震に強い家づくりへの意識が非常に強く、他社に先駆けて戸建住宅での免震化に成功しています。

海外に自社工場を持ち、ほとんどの住宅設備を自社生産することでコスト削減を可能にしているため、標準仕様がハイグレードなのも特徴です。

「最も売れている注文住宅」「最も多くの太陽光搭載住宅を建てた会社」「最大の工業化住宅」の3つでギネス記録も保持しています。

耐水害住宅など、災害問題を根本的に解決するような商品も提供しており、その技術力には定評があります。

また、他社にはない特徴として全床暖房が挙げられ、一条工務店を選ぶ方の多くはこの全床暖房に魅力を感じているようです。

広告宣伝を積極的に行わないことでも知られ、住宅展示場での体験や口コミを重視する営業スタイルです。

一般層にはさほど認知度はありませんが、施主にとっては「とにかく人気」のハウスメーカーです。

施主からは「耐水害住宅、全床暖房など欲しい機能を持った商品を出しているため」「コンセプトが魅力的、水害に強いラインナップをしているから」「断熱性能が良い、性能の高さは住み心地に直結すると思うから、性能へのこだわりが頼もしい」といった、圧倒的な性能への信頼を示す声が多数聞かれました。

また、「住んで気に入っているから」「アイスマイルで建てたが予算があればグランスマートが良かった(上位モデルへの憧れ)」といった声もありました。

間取り診断に参加した方からは、「断熱・耐震性、太陽光発電と蓄電池を大量につけられる」「住宅性能を気にせずに間取りやデザイン、外構に集中できる」「知り合いが一条で建てて快適そうだった」といった理由で選ばれていました。

性能が圧倒的に高いこと、そして値引き交渉や商品選びなど、家づくりで施主が「面倒」と感じる部分を省いてくれるのが魅力のようです。

坪単価的にはそこまで高額なハウスメーカーとは言えませんが、予算に関係なく選ぶ施主が多いというのは、それだけ商品力が強いことの証と言えるでしょう。

第2位:積水ハウス

積水ハウス

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

積水ハウスは、1960年に積水化学工業のハウス事業部として設立されました。

同年4月には、水回り設備を備えた日本初の工業化住宅「A型住宅」を発表し、これは現在も登録有形文化財として保存されています。

そして1963年には、積水ハウス株式会社として分社独立しました。

積水化学工業が住宅に必要な給排水設備、外壁材、断熱材などの素材をすでに保有していたことが、積水ハウスと積水ハイムという2つの大手ハウスメーカーが誕生できた背景にあります。

構造は鉄骨系が中心ですが、木造でも独自の「シャーウッド工法」など幅広いラインナップを持ち、施主の多様なニーズに応えています。住宅性能もハイレベルですが、それ以上に**「提案力」に優れている**と評価されています。

施主からは「憧れです、住宅展示場に一目惚れした」「予算があるなら何でもできそうだから」「圧倒的におしゃれでトータルクオリティは一番と思ったから」「払った価格に見合う設計力・施工精度を実現してくれているため」といった、デザイン、品質、そして無限の可能性への期待が寄せられました。

また、「実家が積水ハウスだから」「会社の上司が積水ハウスで素敵な家を建てているため」といった、周囲の経験からの信頼も大きな要因となっているようです。

間取り診断に参加した方からは、「営業が話しやすく設計士が意見を取り入れてくれる」「性能・デザインを気に入っており値引きがあった」といった理由で選ばれていました。

積水ハウスは確かに、予算に上限がなければ「何でもできてしまう」ハウスメーカーと言えるでしょう。

以前、4億円規模の室内プール付き住宅を積水ハウスで建てた施主の事例があったように、レジデンスクラスの要望にも対応できるのは、数あるハウスメーカーの中でもごく一部です。

また、こだわりが強い施主に対しても丁寧に提案してくれる姿勢も高く評価されています。

第1位:住友林業

住友林業

image:注文住宅の教科書:ゼロから始める理想の住まい

堂々の第1位に輝いたのは、やはり住友林業です。

今回のアンケートでは、実に28%、つまり回答者の4人に1人が住友林業を選んでおり、「憧れのハウスメーカー」という称号にふさわしい会社と言えるでしょう。

住友林業は、木造在来工法では日本トップのハウスメーカーです。

そのルーツは1691年(江戸時代)に、住友家が銅山の運営にあたり森林資源を管理するために始めた山林事業に遡ります。

つまり、300年以上にわたり林業に関わってきた歴史を持つ会社なのです。

国内に4.8万ヘクタールもの自社林を保有しており、これは日本の国土の1/800に相当するという、スケールの大きさに驚かされます。

環境への配慮も住友林業の大きな特徴です。

森林を取って終わりではなく、植林、育林、管理までを一貫して行う持続可能な林業経営を実践しています。

ここまで「木」にコミットしている会社は、他には類を見ません。

構造面では、独自の「ビッグフレーム工法」を採用しており、鉄骨造に匹敵する大空間や大開口を可能にしています。

もちろんデザイン性にも優れており、和モダン、北欧風、ナチュラルスタイルなど、木の魅力を最大限に生かした幅広いデザイン提案をしてくれます。

間取り提案時には、美しいCGパースでプレゼンしてくれるため、完成イメージを具体的に把握しやすいのも魅力です。

施主からは「憧れているから、デザインが好みのものが多い、デザイン性が高い」といった、デザインへの圧倒的な支持が寄せられました。

また、「木材を家に多く取り入れたい、木材をふんだんに使った家、木の魅せ方・生かし方が上手そう」と、木材への深いこだわりを持つ施主からの声も目立ちました。

さらに、「自社の大工専門学校で大工を養成しているので施工技術が優れている」と、その技術力まで詳しく知っている施主もいました。

「鉄骨で建てているが、対極の木造で一流のハウスメーカーで建ててみたいから」「最終候補まで悩んだから」「木造にも憧れがあるから」といった、他の工法で建てた施主からの「もし次建てるなら」という声も印象的でした。

ビッグフレーム工法による大空間への憧れを持つ施主も多く見られました。

そして、「強いていうなら住友林業」という声が複数あったことからも、特定のこだわりはないものの、「良い家を建ててくれるだろう」という強い信頼感がうかがえます。

間取り診断に参加した方からは、「会社の雰囲気と営業の雰囲気が良かった」「構造が安心できて木の質感が気に入った」「設計の自由度が高くて木のぬくもりがありおしゃれ」といった理由で選ばれていました。

住友林業は、外観やインテリアデザインについては申し分ありません。

しかし、暮らしやすい間取りという視点では、若干の調整が必要な提案であることもあります。

これはどの会社にも共通する話ではありますが、間取り提案を受けた後は、自分たちの実際の暮らしをシミュレーションした上で、間取りを検討することが非常に重要です。

ランキング結果と家づくりのヒント

今回の「予算があれば建てたいハウスメーカーベスト10」の結果は以下の通りです。

  1. 住友林業
  2. 積水ハウス
  3. 一条工務店
  4. スウェーデンハウス
  5. ヘーベルハウス
  6. 三井ホーム
  7. 大和ハウス
  8. パナソニックホームズ
  9. 住友不動産
  10. 積水ハイム

このランキングは、単なるコストパフォーマンスではなく、各ハウスメーカーが持つ独自の価値やブランド力、そして施主が「本当に欲しい」と願う理想の家が反映された結果と言えるでしょう。

皆さんの家づくりの参考になれば幸いです。